【公演レポ】「VIXX」メインボーカルLEO、3年ぶりに日本公演を開催「僕たちはどこにいても繋がっていることを忘れないで。また会いましょう!」(画像提供:wowkorea)
【公演レポ】「VIXX」メインボーカルLEO、3年ぶりに日本公演を開催「僕たちはどこにいても繋がっていることを忘れないで。また会いましょう!」(画像提供:wowkorea)
9月9日(金)川崎・CLUB CITTA‘にて、「VIXX」のメインボーカルLEOが「2022 LEO 3rd CONCERT [PIANO MAN OP.9] IN JAPAN」を開催した。今回のコンサートは、今年8月にリリースした3年ぶりのミニアルバム『Piano man Op. 9』をひっさげての日本公演。除隊後初、約3年ぶりの公演となった。本記事では夜公演をレポートする。

開演時間ぴったりに会場が暗転し、ファンが持つペンライトの光が会場を照らすと、公演の序章となる映像が流れた。そしてエモーショナルなピアノの音色が会場に響き渡り、素肌に赤のスーツをまとったLEOが登場、会場は歓声と拍手に包まれた。LEOはゆっくりとセンターへ向かい、1曲目「Beautiful Love」を披露。恋に落ちて相手にのめり込んでいく感情を、時に力強く、時にセクシーに表現し、その息をのむようなパフォーマンスに観客もどんどん引き込まれていった。2曲目は悲しくも優美なピアノイントロから始まる「Thanks for...」。愛する人が他の誰かと幸せになることを願いながらも、その人を忘れられない苦しみを歌い、3曲目「This about to happen」では別れた後の喪失感を、儚くて切ない歌声で歌い上げた。

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歌い終えると、会場から大きな拍手と「LEO!」という声援がかけられた。するとLEOはステージの左から右を歩きながら「え?誰?」と日本語で何度も問いかけ、「LEO」というファンの声を聞けて嬉しそうな表情を浮かべる。彼は「今日、気分がめっちゃいいんです。こんばんは! ただいま、LEOです。今日は声を出してもいいでしょ? 運命ですね。僕たちのためでしょ。イイネ」と、観客の声出し応援解禁にご機嫌な様子。

LEOは観客席をゆっくりと眺めながら「日本のSTARLIGHT、MUSEの皆さん、ついに来ました。3年かかったんですね。本当に会いたかったです」と再会を喜び、「日本のコンサートが決まった時から、ずっとドキドキしていましたよ。ついに会うことができて表現できないほど幸せです」と感慨深く話した。再会の喜びに浸りながら、「みなさん、元気でしたか?」と呼びかけるLEO。ファンは「ネ~(はい)」と元気よく反応するが、「僕がいなかったのに?」と拗ねてしまう。その反応にファンは、LEOがいなくて元気じゃなかったという意味で「アニヨ(いいえ)」と答えるが、LEOは「え?ずっと健康でいてくださいって言ったのに?」とイタズラっぽい表情を浮かべ、不意を突かれたファンの反応を楽しんでいた。

この日は観客の声出し応援が可能になったことで、大きな声で応援をたくさんしてほしいと伝えたLEO。
3rdミニアルバム『Piano man Op.9』のリード曲「Losing Game」のイントロでは、ファンが「オレカジャ オレポジャ ウリミュズ ジョンテグン(=ずっと一緒に(歩いて)行こう、これからもずっと会おう、MUSEとチョン・テグン(LEOの本名))」と掛け声をして応援も完璧。その声援に応えるようにLEOは、クール&グルーヴィーなベースサウンドに乗せて、セクシーかつスタイリッシュなパフォーマンスでファンを魅了した。

胸元が深く開いた黒の衣装に着替えてからは、恋に落ちた瞬間のときめきを歌った「Free Tempo」を明るく伸びやかな歌声で披露。ファン1人ひとりの顔を見るようにステージを左から右へ歩き、ほほ笑みながら歌うと、会場全体があたたかい雰囲気に包まれた。続けてメロウでグルーヴィーなサウンドが心地よい「Chilling」へ。「今日はChillな時間を楽しもう」という思いを歌に乗せて、魅惑的な表情を見せたかと思えば次の瞬間に笑顔を見せるなど、さまざまな表情を見せて会場を大いに沸かせた。

パフォーマンスをするときは鋭くて妖艶な表情で、トーク中は柔らかな表情と優しい声でファンをとりこにするLEO。ステージドリンクを飲むときは、ファンからの「どうぞー」の声を聞いてから飲む姿に、「かわいー!」というファンの声が飛び交った。その反応にLEOは、「かわいいの? ちょっとだけはかわいいかな~?」と自分でかわいいところを探しながらも、「かわいい方が好きですか? かっこいい方が好きですか?」とファンに尋ねると「両方!」という答えに満足げ。今回のコンサートで期待していたことは何かと投げかけ、ファンから「エギョ(愛嬌:あいきょう)」という声が聞こえると、「エーキョー…。僕もたくさんの先輩から影響(えーきょー)を受けました」とごまかしながらも、不意打ち指ハートでキュートな愛嬌を披露。「まだ恥ずかしいな…」と後ろを向いてしまうが、会場からは「ハンボンド(=もう一回)」コールが起きて、その声に応えてもう一度指ハートを見せ、ファンを喜ばせた。

歌、トークの他に演技でもファンを魅了しているLEOは、昨年11月から今年の2月まで上演していたミュージカル『フランケンシュタイン』の曲を、コロナ禍で見に行けなかったファンのために準備したといい、ミュージカル曲「君の夢の中で」を壮大なオーケストラサウンドに乗せて、伸びやかでおおらかな歌声を会場に響かせた。
公演の終盤では、LEOの流麗な歌声が堪能できるバラードナンバーも披露。繊細なピアノと壮大なストリングスサウンドが印象的な「So Easy」、「Nostalgia」を続けて歌い、その美しい歌声にファンもうっとり。唯一無二の多彩な歌声が深い陶酔感へと誘った。

楽しい時間はあっという間で、残り1曲に。LEOは、「(はじめの頃)皆さんに会った時は、人見知りをしたんですが、今は止まらないくらいしゃべりたくなるんですね。これが皆さんと僕が親しくなった証拠だと思います。これからも皆さんとこのような関係を繋げていきたいです。いつも僕は皆さんのことを『僕のMUSE』と言いますが、相変わらず僕のすべてになってくれて本当にありがとうございます。今日のコンサートは絶対に忘れられないと思います。皆さんと会ったら心が温かくなります」と感謝の気持ちを伝え、最後の曲を歌う前には、「頭の中に(記録して)写真を撮っています」と、客席を見渡す姿が印象的だった。「永遠に一緒に行きましょう。オレカジャ。皆さんは永遠に僕のMUSEです。MUSEに捧げる曲、聞いてください」と伝えると、ファンソング「MUSE」のステージへ。「同じ時間、いつものその場所にいてくれてありがとう 同じ日に同じように息をしていることを忘れないで」と情緒たっぷりに歌い、最後に一言「オレカジャ」と伝え、ステージを去って行った。
客席からはすぐに「チョン・テグン サランヘ(愛してる)」とアンコールが巻き起こると、ファンに対するLEOの気持ちがつづられた手紙の映像が映し出された。心のこもった手紙でファンを感動させると、「ずっと一緒に歩いて行こう」という言葉で締めくくった。そして、Tシャツ&ジーンズに身を包んだLEOがステージに再登場。マイクをくるくると回して気合いを入れると、アップテンポな曲「Give me something」を披露。Tシャツの裾をまくり上げて腹筋を見せるポイントダンスでは、悲鳴のような歓声が沸き起こり、会場のボルテージも最高潮に。

最後にLEOは、「幸せですし、残念でもあるし、いろいろな感情ですね。みなさんも同じでしょ。これからは離れることはないから、ずっと会えるから心配しなくても良いよ。どこにいても僕たちが繋がっていることは忘れないでください。また会いましょう!」と再会を約束。「オレカジャ!オレポジャ」と叫び、指ハートも送って、名残惜しそうにステージを後にした。

約2時間、全15曲を歌い、自分の思いをすべて日本語で伝えたLEO。彼の愛情と真心が込められたコンサートは、会場を訪れたすべての人々を幸せにし、心を満たしたことだろう。



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