ソン・イェジンに「おごってくれなくてもいいです。僕がおごります」とイ・スンギ。(画像:画面キャプチャ)
ソン・イェジンに「おごってくれなくてもいいです。僕がおごります」とイ・スンギ。(画像:画面キャプチャ)
ことし1月1日(日)にシーズン2として帰ってきたSBS日曜バラエティー「チプサブイルチェ~師匠に弟子入り2」が、4月23日(日)の放送をもって終了した。結局、イ・スンギが帰って来ないまま、全16話で幕を閉じた。

イ・スンギ の最新ニュースまとめ

シーズン1はイ・スンギ、ヤン・セヒョン、イ・サンユン、ソンジェ(BTOB)の4人で2017年12月31日にスタート。その後、メンバー交代を繰り返し、イ・スンギ、ヤン・セヒョン、キム・ドンヒョン、ウン・ジウォン(SECHSKIES)、ドヨン(NCT)の5人で2022年9月18日に終了。

その後、約3か月半の充電期間を経て、シーズン2が再開したが、イ・スンギが前所属事務所とのトラブルにより不在のまま始まったため、オリジナルメンバーはヤン・セヒョンただ一人に。新メンバーとしてベンベン(GOT7)と元プロ野球選手イ・デホ(李大浩)が加わったが、イ・スンギの抜けた穴は大きかったのか。視聴率は全話通して、1~2%台という低調ぶりで、これといった大きな話題性もなく、最終回も1.6%という前週の1.9%を0.3ポイント下回る数値で、静かに終わった。

最終回は、シーズン1からの5年4か月の名場面を振り返る内容だった。いきなりイ・スンギが登場し、スタッフのインタビューに答える形でこれまでの思い出を語り、イ・サンユン、ヤン・セヒョンらオリジナルメンバー、そしてシーズン2のメンバーのインタビューの模様も映されたが、圧倒的にオリジナルメンバーのインタビューの方が長く、その中でもイ・スンギ中心の構成。やはり、この番組はイ・スンギの番組だったということを改めて実感させられた。

よって、必然的に最終回で紹介された名場面集も、オリジナルメンバーが活躍していた頃のものがほとんどだった。記念すべき初回の師匠チョン・イングォンから始まり、女優ユン・ヨジョン、芸人キム・ビョンマン、J.Y.Park、元サッカー選手パク・チソン(朴智星)、女優ソン・イェジン、俳優イ・ジョンジェ&チョン・ウソンらが師匠として登場した回のものが続いた。

どれも放送当時、大反響を呼んだものばかりだ。中でも、イ・スンギが一番思い出のある師匠に挙げたのがJ.Y.Park。ヒット曲の3分の2が、朝目覚めたときに書いた曲だというJ.Y.Parkの一日は当時、“日本語の暗記”から始まり、30分刻みでスケジュールをこなす生活で、イ・スンギはそんなJ.Y.Parkの生活ルーティンを一緒に体験し、たくさん刺激を受けたと振り返っていた。

また、番組の一周年記念に登場したソン・イェジンの回も貴重だった。ドラマ「よくおごってくれる綺麗なお姉さん」にかけて、イ・スンギが「おごってくれなくてもいいです。僕がおごります」と言ったり、映画「私の頭の中の消しゴム」でソン・イェジンとチョン・ウソンが屋台でお酒を飲む、あの名シーンをソン・イェジン本人とメンバーたちがコント仕立てに再現し、笑いをもたらしたり。まだ結婚前のソン・イェジンの自宅でロケが行われ、メンバー全員デレデレしていたのが懐かしい。

「チプサブイルチェ」といえば、師匠と繰り広げるクオリティの高いステージの数々も見どころで、シン・スンフン編、通称“スウパ”「STREET WOMAN FIGHTER」編などが強烈なインパクトを残したほか、デザイナー、チ・ジュンヒ編ではチャウヌ(ASTRO)のランウェイシーンも。さらに、外せないのが、イ・スンギが歌手として再スポットを浴びるきっかけとなったイ・ジョンヒョン編での「禁じられた愛」の歌唱ステージ。番組の企画の一つだったが、イ・スンギにとってはその後の歌手活動へとつながり、大きなターニングポイントになったと言ってもいいほどの名場面だった。

こうして最終回の名場面集を見ても、やはり「チプサブイルチェ」は師匠として登場する芸能人の“大物感”がウリだった。そして、そんなビッグネームの師匠を通して、学びや気付きも多く、人生のためになる話がたっぷり盛り込まれ、面白さと感動を届けていたのだが……。シーズン2はイ・スンギ不在というタイミングの悪さにも見舞われ、それでもウン・ジウォンがシーズン2の初回放送で、イ・スンギがちゃんと帰って来られるようにしっかり番組を守っていこうとメンバーたちに呼びかけ、士気を高めていただけに、この結果は残念でならない。後枠の新番組は未定とされている。

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