カン・スンユンが準決勝でついにシングル戦、初勝利を収めた。(画像:画面キャプチャ)
カン・スンユンが準決勝でついにシングル戦、初勝利を収めた。(画像:画面キャプチャ)
ことし1月にスタートしたtvN「目指せ卓球王!」が、16日の放送をもって終了した。全16話というドラマ並みの長さであり、最終回の放送は約2時間半というボリューム満点の内容で締めくくられた。

カン・スンユン(WINNER) の最新ニュースまとめ

この間、カン・ホドン、ウン・ジウォン(SECHSKIES)を筆頭に、エースのカン・スンユン(WINNER)、俳優パク・ウンソク、俳優イ・テファン、お笑い芸人イ・ジノら「目指せ卓球王」メンバーたちはライバルマッチを皮切りに、グローバルマッチ、ヤンピョン(楊平)でのスプリングキャンプ、2度目のライバルマッチ、レジェンドマッチ、小学生の道場破り、最後のライバルマッチとダブルスマッチ、生活体育同好クラブとの評価戦まで数多くの試合と訓練を重ね、実力を培ってきた。スポーツバラエティなので、多少笑える要素もあったりはしたが、メンバーたちの卓球への取り組みは真剣そのものだった。

そのゴールとして、前話から第1回大韓卓球協会杯「ゴールデンラケットチャンピオンシップ」が開幕し、最終話ではその集大成を見せたというわけだ。参加チームは「目指せ卓球王」チームをはじめ、全6チーム。その中には、芸能人で構成された「オールスター」チームも。初回のメンバー選抜オーディションに参加していたドンヒョク(iKON)、「TREASURE」のドヨンと末っ子ソ・ジョンファンといったYGファミリーに加え、俳優イ・ジフンらが顔を揃えた。

今大会は3チームずつA、B組に分けられ、組ごとに予選を行い、上位2チームが本選に進出。「目指せ卓球王」チームと「オールスター」チームは同じB組となり、予選で激突することになった。

予選の見どころは、まずYGの先輩後輩であるウン・ジウォンとカン・スンユンが初めてペアを組んでダブルスの試合に出場し、勝利したこと。特に、カン・スンユンはこれまでの練習試合でエースの看板を背負いながら、1勝もできず、悔しい思いをしてきたので、これが初勝利。しかも、それがウン・ジウォンとつかんだ勝利だったので、なおさらうれしかったことだろう。

次に、「目指せ卓球王」チームと「オールスター」の直接対決では、イ・テファン&ソン・テジンvsドンヒョク&ドヨンのダブルスの試合があった。ドヨンはこの大会で初めて姿を見せたが、卓球歴4か月とは思えないほど上手く、ドンヒョクが上手くリードをしながら、良いコンビネーションを見せ、勝利を収めた。何といっても、試合中のこの2人の集中した鋭いまなざしが印象的だった。そんなドンヒョク&ドヨンの活躍はあったものの、「オールスター」チームは予選敗退となった。

そして、準決勝でシングル第1試合に登場したカン・スンユンが、最終回のハイライトと言えるだろう。相手チームもエースが登場し、カン・スンユンにとっては、一度も勝ったことのないトラウマになっているエース対決。予選ではウン・ジウォンとのペアで勝利したが、シングルではまだ勝利がない状況だ。ベンチからはウン・ジウォンもドンヒョクも、カン・スンユンにパワーを送ろうと力の限り叫び、試合に送り出すという光景があり、ジーンとさせられるものがあった。

エースという重圧に苦しんできたカン・スンユンは、いざ試合が始まっても、目に見えて緊張感を漂わせ、サーブも凡ミス。なかなか調子が出なかったが、相手のエースも緊張していると分かるや、6点差をつけられていたところから驚異の追い上げを見せ、奇跡の同点に。もうベンチは大興奮のお祭り騒ぎだ。そして、その勢いのままに第1ゲームを逆転勝利。ドラマのような展開だった。

ところが、そう簡単には終わらない。第2ゲームは相手が勝利し、勝敗は第3ゲームに持ち越された。そうして1球1球、息詰まる攻防が続いていたが、カン・スンユンはそんなプレッシャーにこの大事な場面でついに打ち勝ち、シングル初勝利を収めた。この後のインタビュー場面で、カン・スンユンは「毎回、番組収録のたびに萎縮していた」とこれまでの苦悩を打ち明け、トラウマを克服できたことに胸いっぱいだとし、最後まで自分を信じてくれた「目指せ卓球王」メンバーたちの前で、第1試合を勝利で飾れたこと自体、幸せでうれしいと涙を見せた。

その後、この準決勝は最後の第5試合までもつれ、最後はカン・ホドンが登場。貫禄を見せたカン・ホドンがきっちり決めきり、「目指せ卓球王」は決勝進出。これまでの練習試合ではなかなか勝てなかったので、この結果は大健闘だった。決勝の模様は放送がなく、テロップ処理で負けたことが伝えられる演出だったが、「目指せ卓球王」メンバーたちが目を輝かせ、卓球への愛を語りながら番組は終了。カン・ホドンが口癖のように「脚本のないドラマを作る」と言っていたが、それが現実となり、感動の余韻が残る良い終わり方だった。また、この番組を通して、カン・スンユンの責任感の強さや誠実な人柄、YGファミリーの結束の強さを見たような気がする。

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