北朝鮮の朝鮮中央通信は今月17日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)=中央=が軍事偵察衛星1号機の担当部署を現地指導し「今後の行動計画」を承認したと報じ、打ち上げが近いことをほのめかした=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
北朝鮮の朝鮮中央通信は今月17日、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党総書記)=中央=が軍事偵察衛星1号機の担当部署を現地指導し「今後の行動計画」を承認したと報じ、打ち上げが近いことをほのめかした=(朝鮮中央通信=聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の軍ナンバー2にあたる李炳哲(リ・ビョンチョル)朝鮮労働党中央軍事委員会副委員長が30日、初の軍事偵察衛星を「6月にすぐ発射することになる」と朝鮮中央通信を通じて表明した。北朝鮮は前日、5月31日午前0時から6月11日午前0時までの間に人工衛星を打ち上げると日本に通知していた。

 李氏は「軍事偵察衛星1号機と新たに試験する予定の多様な偵察手段」について、「米国とその追従武力の危険な軍事行動をリアルタイムで追跡、監視、判別し、事前抑止と備え、共和国(北朝鮮)武力の軍事的準備態勢を強化する上で必須不可欠」と強調した。

 朝鮮半島に展開される米軍の空中偵察資産の作戦半径と監視圏は、首都・平壌を含む北朝鮮北西部だけでなく周辺国にも及び、北朝鮮と周辺国にとって深刻な脅威になると主張。米国と追従勢力の危険な軍事的な動きにより地域の安全環境が憂慮されることから、敵の軍事的行動の企てをリアルタイムで掌握できる頼もしい偵察・情報収集手段の確保が急務だとした。  

 李氏は「われわれは現在直面する脅威と今後予想される脅威を全面的に考察し、包括的かつ実用的な戦争抑止力強化活動をより徹底した実践へと行動に移していく」と述べた。


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