朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は22日付の記事で、「全ての幹部と労働者、住民は誰かの統制を受けずとも検病・検診事業に自発的に参加することを体質化すべきだ」と求めた。検診の一層の強化は「感染症が流入した場合に直ちに発見し、制圧するための先決条件だ」と強調した。
北朝鮮が自発的な検査を呼び掛けているのは、新型コロナのワクチンや治療薬を持っておらず、有症状者を迅速に隔離する以外に感染を抑え込む手立てがないためとみられる。
北朝鮮にはPCR検査機器が十分に備わっていない上、患者も担当の幹部や医師も感染が発覚すれば当局の処罰を受けかねないと恐れているため「隠れた感染者」が多いとされる。
一方、このところ急激に気温が低下する中、北朝鮮はインフルエンザと新型コロナの同時流行の可能性に備え、メディアを総動員して徹底した感染予防を呼び掛けている。マスク着用も義務ではないものの全住民に強く勧告している。
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