北朝鮮、新型コロナ感染「ゼロ」主張も…変異ウイルスを注視

北朝鮮が新型コロナウイルス感染を疑われる新規発熱者が1人も発生しなかったと主張した。

　北朝鮮の労働党機関紙「労働新聞」は10日、去る8日午後6時から24時間、全国で新型コロナウイルスによる発熱者は発生しなかったと報じた。

　報道基準で、北朝鮮では先月30日から新型コロナウイルスと疑われる発熱者が1人も発生しておらず、去る4日には治療中の患者がすべて完治したと発表。北朝鮮の主張通りならば、現在公式的に北朝鮮内の新型コロナウイルス感染者、有症状者、治療中の患者はいないことになる。

　北朝鮮は先ごろ、「全国非常防疫総和会議」の開催を予告。この会議で「最大非常防疫体系」に対する調整があるかどうかが注目される。

　一方、労働新聞は「保健省とピョンヤン（平壌）医学大学など該当部門では世界的に引き続き拡散している悪性ウイルス（新型コロナウイルス）変異ウイルスの特性と変化などを綿密に注視しながら検査をより効率的に実施していく」と説明した。