帰国する機内で会見する尹大統領=(聯合ニュース)
帰国する機内で会見する尹大統領=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が1日、スペイン・マドリードでの北大西洋条約機構(NATO)首脳会議出席などの日程を終え帰国したことを受け、野党の「共に民主党」と「正義党」はそろって、尹大統領の今回の外遊に成果がなく、中国などとの関係悪化を招く可能性を高めたと批判した。 最大野党「共に民主党」はこの日の記者会見で、尹大統領の就任後初めての外遊の「成績表」はみすぼらしいものになったとし、アピールするほどの成果がなかったと指摘した。 NATO首脳会議への出席は、韓国経済にとって大きな割合を占める中国やロシアとの関係を悪化させる可能性があるため、出発前から懸念が指摘されていていたとし、「尹錫悦政権は本当に中国やロシアとの貿易や投資の萎縮に備えたのかと問いたい」などと述べた。  また正義党は、尹錫悦政権がNATO首脳会議の舞台で、新たな冷戦体制での国際秩序に組み込まれるというアンバランスな外交を行った結果、「チャイナリスク」を抱えることになったとし、深い懸念を表明した。 その上で、「尹錫悦政権は、米中対立を軸とする新たな冷戦体制が拡大する局面で、チャイナリスクを慎重に扱う国益中心のバランス外交と、北の核問題への対応でも対話と外交を通した平和的解決の原則をしっかりと守らなければならない」と強調した。 
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