韓国統一部(部は日本の省に相当)は1日、北朝鮮が新型コロナウイルスの流入経路を「韓国の宣伝ビラ」と主張したことについて、「可能性はない」と否定した。

 統一部のチャ・ドクチョル副報道官はこの日、定例ブリーフィングで北朝鮮が主張した「対北宣伝ビラ」を通じた新型コロナウイルス流入の可能性について、「われわれが宣伝ビラを通して北側に新型コロナウイルスを流入させた可能性はないと見ている」と明かした。

 また「物体の表面に残ったウイルスを通じた新型コロナウイルス感染は事実上、不可能ということが疾病管理庁など関係機関、専門家、そしてWHOなど国際機関の共通の見解」としたうえで、「物資や郵便物などを通して新型コロナウイルスに感染したと公式的に認められた事例もない」と説明した。

 これに先立ち、北朝鮮労働党の機関紙「労働新聞」はこの日、国家非常防疫司令部が新型コロナウイルスの流入経路を調査した結果、ことし4月カンウォンド(江原道)クムガン(金剛)郡イポリ(梨浦里)で、兵士と子どもが「怪しい物」に触れて新型コロナウイルスに感染したことを確認したと主張。この地域は南北間の国境地域であり、北朝鮮が主張する「怪しい物」とは「対北宣伝ビラ」を意味するとみられる。
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