現代モービスは6日、国際特許確保に向けた戦略の一環で延世大学産学協力団と次世代自動車に有望な特許技術の買い入れと包括的なICT技術分野の協力のためMOUを締結(画像提供:wowkorea)
現代モービスは6日、国際特許確保に向けた戦略の一環で延世大学産学協力団と次世代自動車に有望な特許技術の買い入れと包括的なICT技術分野の協力のためMOUを締結(画像提供:wowkorea)
現代モービスが2025年まで、多様な産学協力を通じて約1万2000件の知的財産権の確保を推進する。実現すれば、現在よりも約3倍多い特許を保有することになる。

現代モービスは6日、ヨンセ(延世)大学産学協力団とICT技術分野での協力に向けた覚書(MOU)を締結したと9日、発表した。

自動走行車や電動化、コネクティビティといった次世代自動車の中核技術に関する特許買い入れを含む、中長期的な研究開発協力体制を構築するというのが主な内容。現代モービスは通信技術の標準規格や人工知能(AI)、バッテリー制御技術など延世大学が保有する有望技術の買い入れを進める。これにより延世大学産学協力団も大学が保有する特許技術を商品化することができ、さらに現代モービスと共に特許収益を創出できる。

現代モービスは大学が出願、登録した特許を確保するだけでなく、出願する前段階の有望なアイデアに対しても技術協力を進める。企業がスタートアップに投資するのと同様、第4次産業における主要技術を初期段階で確保するのが目的だ。

現代モービスは延世大学を皮切りに今後、韓国有数の大学や研究開発機関が保有する次世代自動車関連の特許技術を買い入れる計画だ。

同社が源泉特許の確保に注力する背景には昨今、第5世代(5G)通信ネットワークや電気自動車などが急拡大し、自動車業界も通信やバッテリーなど新たな分野の企業と特許紛争を展開するようになったことがある。そのため特許ポートフォリオを保有しているだけでも、競争相手や他の業界との紛争抑制効果が見込まれる。さらにロイヤリティ収入や部品受注に向けた交渉の切り札としても活用できる。

現代モービスの関係者によると「知的財産権の確保に向け努力したことで昨年、当社が出願した知的財産権は2000件を上回った。このうち半分程度が自動走行車とコネクティビティ、電動化分野に関するもの」という。また「社内で新技術の発明を奨励するのはもちろん、産学連携により外部の技術も買い入れ、特許ポートフォリオを拡大する」と話している。

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