LGエナジーソリューション(左)とSKイノベーション(資料写真)=(聯合ニュース)
LGエナジーソリューション(左)とSKイノベーション(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の車載電池大手、LGエナジーソリューションが電気自動車(EV)などに搭載するバッテリーに関する営業秘密を侵害したとしてSKイノベーションを訴えていた問題で、両社は11日、SK側がLG側に総額2兆ウォン(約2000億円)の賠償金を支払うことで合意したと発表した。 LG側はSK側が自社の従業員を大量に引き抜いて営業秘密を盗んだと主張。2019年4月に米国際貿易委員会(ITC)に提訴していた。 今回の合意により、両社は国内外で起こした訴えを取り下げ、今後10年間、提訴しないことでも合意した。  LGエナジーソリューションの金鐘現(キム・ジョンヒョン)社長とSKイノベーションの金俊(キム・ジュン)社長は「韓米両国の電気自動車バッテリー産業の発展のため、健全な競争と友好的な協力を行うことにした」として、「バイデン政権が推進しているバッテリー供給網強化とこれを通じたグリーン政策に取り組むことにした」と表明した。 ITCは今年2月、LG側の主張を認め、SK側に対し一部のリチウムイオンバッテリーの輸入を10年間禁止する排除命令を出した。ITCの決定は大統領の承認手続きを経て確定するが、一部ではバイデン大統領が自国内での自動車生産に支障が出ることを懸念し、拒否権を行使する可能性があるとの見方も出ていた。拒否権行使の期限は12日(日本時間)だった。 バイデン政権は雇用創出やEVの供給網構築などを考慮し、水面下で両社の合意を積極的に仲介したとされる。
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