【全文】<カーリング>“パワハラ告白”チームキムが記者会見で読み上げた立場
【全文】<カーリング>“パワハラ告白”チームキムが記者会見で読み上げた立場
2018年平昌オリンピックで“ヨンミ”シンドロームを起こした女子カーリングの韓国代表“チームキム”が内部の不条理を公開し波紋を広げる中、記者会見を開いた。スキップのキム・ウンジョン(27)をはじめ、キム・ヨンミ(27)、キム・ギョンエ(24)、キム・ソンヨン(25)、キム・チョヒ(22)で構成されたチームキムは15日、ソウル市内で記者会見をおこない、自身らの思いを改めて訴えた。

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以下、選手代表キム・ソンヨンが発表した立場全文。

真の家族スポーツはお互いを尊重し十分に疎通して最大限、配慮するべきだと考えます。私たちはその家族だと称する枠組み中で抑圧、暴言、不当、不条理に不安を抱き、無力感や挫折感の中で苦しい時間を送ってきました。

こうした状況が持続すれば、これ以上、チームキムは存在できませんし、スポーツをやめなければならないかもしれないという恐れと、スポーツを継続したいという切迫した状況に勇気を出して大韓体育会、慶尚北道(キョンサンブクト)、義城郡(ウソングン)に要請文を出したのです。しかし、最近、監督団が反論した内容を見ると、私たちの要請文がすべて偽りのように主張しています。

選手がなぜ訴えることになったのかについては少しも気に留めていない監督団の反論に対し真実を申し上げ、私たちがなぜこの場まで来ることになったのか、改めて申し上げるためにこの席を用意しました。

まず、チャン・バンソク(慶北体育会)監督(36)が反論された内容の中で、幼稚園の行事に事前同意を受けたとの主張は、一方的に通報した事柄を事前に合意していたかのように作ったものです。チャン監督が幼稚園行事に関して述べた5月3日の件は選手は全く聞いていませんでした。

5月中旬ごろ、選手がどんな行事なのかキム(・ミンジョン代表)監督(37)に問いましたが、キム監督はチャン監督個人的なことだから自身も分からないと話し、答えを回避しました。前日の5月24日夜11時51分、運動会の日程表が遅れて送られてきましたが、息子の運動会には参加できませんとは言えませんでした。

チャン監督がキム・ウンジョン選手本人が聖火リレーに参加しないと組織委員会に伝達したと聞きました。しかし、キム・ウンジョン選手はパラリンピックの聖火リレーに関して何も聞いておらず、聖火リレーを前にイベントに参加しなさいという通知をチャン監督から受けました。

パラリンピックの行事会場で組織委員会の関係者の方から、ウンジョン選手のオファーがとても大変で来てもらえなかったらどうしようと悩んでいたという状況を聞き、どうなっているのか理由が分かりませんでした。行事後、キム・ミンジョン監督は(父親である)キム・ギョンドゥ教授(62、元大韓カーリング競技連盟副会長)の配慮と努力でキム・ウンジョン選手を聖火リレーの最終ランナーにできたとインタビューで話していました。

選手の同意のもと、通帳を開設したとチャン監督が主張したことについては、2015年に賞金通帳として使用する通帳を作ると選手に報告のみありました。事前にキム・ギョンドゥ教授名義と言及していたことはなく、選手に同意を求めることもありませんでした。

チャン監督が公開した内訳については、2015年から2018年の五輪終了時までの賞金の入出金に関して選手に情報が提供されたことはありません。2018年7月にチャン監督が直接作成した支出内訳書に、装備購入内訳として署名しなさいと言われました。

チャン監督が賞金通帳使用の証拠に定時した内訳書は全体的な賞金の使い道ではなく、装備購入内訳と所定の交通費、食費です。細部的な使用内訳に関しチャン監督が一方的な通知だけし、何の事前同意もありませんでした。私たちは監査でこれと関連して通帳写本、領収書、残額の現況と細部使用内訳が明らかになることを望んでいます。

行事および基金、報奨金に関連し、主催側から選手個人に入金してくださった激励金は選手個人の口座にすべて入金されましたが、チームの名前で受けた激励金は行方が分かりません。 チャン監督が証拠として配布した孤雲寺(コウンサ)1200万ウォン(約120万円)もカカオトークで意見だけ尋ねただけで、その後いつ、どれだけ使ったかは聞いたことがありません。孤雲寺の他にも、記事でも言及された義城郡(ウソングン)民基金もまた、行方が分かりません。

キム・ウンジョン選手に関しても、結婚したから新しいスキップを準備しなければとチャン監督は主張しましたが、オリンピック以前も既にキム・ウンジョン選手の出番を減らそうとしていたし、結婚した後には他の選手が理解できないポジション変更で練習を強要しました。チームを分けて宿所まで離れさせ、選手同士を分離させたことはどう説明なさるのかも気になります。私たちは単純にキム・ウンジョン選手だけでなく、チーム全体を分裂させる目的だと考えています。

また、結婚後、妊娠を計画しているとの理由で、女子選手はスポーツをやめなければならないのかと私たちは疑問です。

要請文以外にも、オリンピック以後に私たちに来たファンの方々からのプレゼントや手紙は常に開封されていました。チームに来たプレゼントは理解できるのですが、選手個人に来たプレゼントと手紙をすべて開封し、先に監督が確認して選手に配ることは理解できませんでした。

オリンピックの準備過程とオリンピック期間を含む約3年間、選手と共にした外国人コーチのピーター・ガラントが第3者の立場から当時のチーム状況を述べた立場文を添付しましたので、確認をお願いします。監督団は私たちの要請文のほんの一部だけに反論しています。本来の重要な暴言や抑圧に関連する内容に対しては全面否認しています。

そして、訓練、チーム私有化、人権に対して何のお言葉もありません。私たち選手は現在まで言論に出ている問題より最初に要請文で明らかにしたチーム私有化、人権、訓練的な部分がより一層詳細に明かされ、根本的な原因解決に至ることを願います。

私たちチームキムは今回の要請文を契機に多くの記者や国民の皆様から私たちが陥った状況の理解、勇気をいただいていますが、心より感謝しています。

私たちが要請する事項は3種類です。

最初に、私たちが要請文を作成することになった最も大きな理由は、要請文で明らかにしたように、私たちのチームを分裂させようとする監督団とはこれ以上スポーツを共にできないからです。監査でより一層徹底的に明らかになるよう願います。

2番目、カーリングを継続するには訓練場がなければなりません。義城カーリング訓練院で訓練が続けられるように、訓練院が個人の所有物でなく選手と市民のための空間に完ぺきに分離することを願います。

3番目、私たちのチームをまともに訓練し導いてくださる監督団が必要です。カーリング選手として運動を継続し、北京オリンピックではもっと大きな目標に挑戦したいです。

最後に監査を通してすべての真実が明らかになることを望み、私たち選手も監査に積極的に臨みます。私たちが勇気を出せるよう、チームキムを忘れず応援してくださる国民の皆さんと支持してくださるスポンサーに感謝いたします。

改めて私たちの訴えを聞いてくださったすべての方に感謝します。


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