平壌の百花園迎賓館で言葉を交わす鄭義溶室長(左)と金正恩委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長。会談のためソウルに設置されたプレスセンターのモニターから=19日、ソウル(聯合ニュース)
平壌の百花園迎賓館で言葉を交わす鄭義溶室長(左)と金正恩委員長の妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党第1副部長。会談のためソウルに設置されたプレスセンターのモニターから=19日、ソウル(聯合ニュース)
【平壌(共同取材団)、ソウル聯合ニュース】韓国青瓦台(大統領府)の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)は19日、南北首脳が同日の会談後に発表した「平壌共同宣言」のうち、軍事分野の合意に対し「事実上、南北間で不可侵の合意をしたものと評価する」と述べた。また、非核化を巡り「共同宣言の内容以外にも多くの議論があった」と明かし、こうした議論の結果を基に、来週初めに米ニューヨークで開く韓米首脳会談で朝米(米朝)非核化交渉の加速化策について両首脳が突っ込んだ協議をすることが可能になったと説明した。韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)の共同会見直後に記者団に語った。  鄭氏は「大統領が述べた通り、核兵器、核脅威のない朝鮮半島を実現するため、完全な非核化という目標を達成するための具体策について、南北首脳が多くの時間を充てて詳細に、虚心坦懐(たんかい)に話し合ったことそのものが、相当意味のあることだ」と述べた。今後の非核化議論での緊密な協力を首脳レベルで申し合わせたことも大きな意味があると評価した。 特に、北朝鮮北西部・ 東倉里のミサイルエンジン実験場やミサイル発射台を米国など関係国専門家の立ち会いの下で永久に廃棄するとした共同宣言の内容について、「具体的な成果」だと評価した。また、「北の核開発の中核的な、そして象徴的な寧辺核施設を米国の相応の措置に応じて永久廃棄する意向があると北の最高指導者が自ら初めて公の場で確認したことにも意味がある」と語った。 その上で、「今回の会談結果を土台に朝米が交渉をより加速させられるとみている。われわれは朝米首脳会談もできるだけ早期に開催されることを望んでいる」と述べた。
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