平昌五輪に派遣される北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団とは…優秀な人材を集めた連合チーム?
平昌五輪に派遣される北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団とは…優秀な人材を集めた連合チーム?
南北が15日、板門店の北朝鮮側地域である統一閣でおこなわれた北朝鮮芸術団の平昌冬季五輪派遣に関する実務接触会議で、北朝鮮側の芸術団・三池淵(サムジヨン)管弦楽団の派遣に合意し、同管弦楽団への関心が大きくなっている。

 当初北朝鮮側は平昌五輪に2012年に結成された牡丹峰(モランボン)楽団を送り出すものと予想された。特に牡丹峰楽団の団長を務めるヒョン・ソンウォル(玄松月)がこの日の実務会談に北朝鮮代表団として出席し、牡丹峰楽団の平昌行きはより一層高まった。

 しかし、南北は合意を通して三池淵管弦楽団が訪韓することで最終決定を下した。

 韓国側の首席代表イ・ウソン文化体育観光部文化芸術政策室長は南北接触後の会見で「三池淵管弦楽団は2000年代後半に結成されたと聞いている」とし、「主に海外国賓訪問行事で公演する音楽団だ」と説明した。

 だが、これ以外に韓国政府が三池淵管弦楽団の実態について明確に把握していないのが現状だ。北朝鮮側が韓国側に同管弦楽団に関して説明した事柄もないことが伝えられた。

 政府内外では三池淵管弦楽団を三池淵楽団の変形と見ている。イ室長は「三池淵管弦楽団が三池淵楽団と同じと見ればいいのか」との質問に、「具体的にどんな公演団を構成するかは(北側で)三池淵楽団とおっしゃった」と伝えた。

 北朝鮮には三池淵管弦楽団と類似した名前の三池淵楽団がある。管弦楽、器楽、打楽器、歌など約50人で構成された楽団は昨年、北側の新年慶祝音楽会で公演した。

 統一部当局者もこの日、記者団に向けて「金正日(キム・ジョンイル)時代に作られた三池淵楽団が三池淵管弦楽団に変わったようだ」とし、「楽団がどのように管弦楽団になったのかは、追加確認が必要だ」と伝えた。

 一部では北側が三池淵管弦楽団の規模を140人だと説明しただけに、単一芸術団ではなく連合芸術団の可能性も提起されている。一般的にオーケストラの人員は80~90人程度と認識される。

 釜山ハナセンター長のカン・ドンワン東亜(トンア)大教授は「三池淵楽団はいままで、万寿台芸術団三池淵楽団と紹介されており、一度も三池淵管弦楽団と紹介されたことはない」とし、「1時間公演に140人の団員は出演しない。三池淵管弦楽団という名前で作られ、他の楽団団員が含まれる可能性も排除できない」と説明した。

 三池淵楽団を基盤とするものの、他にも牡丹峰楽団、青峰楽団など北朝鮮内の多様な芸術団から優秀な人材を選んで新チームで構成されるという説明だ。

 韓国側の代表団イ・ウォンチョルコリアンシンフォニーオーケストラ代表理事が三池淵管弦楽団の構成に関して、「楽団は80人で、残りのダンスや歌などのパートが合わさって140人」と説明したのも、三池淵管弦楽団を連合芸術団と解釈させている。

 しかし、別の代表団チョン・チヨンコリアンシンフォニーオーケストラ芸術監督は「北側の三池淵管弦楽団は私たちが考える一般的な交響楽団だけでなく、(踊り、歌など)全体を管弦楽団という」とし、「公演者だけでなく技術スタッフまで含まれた規模」と追加説明した。

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