記者懇談会で笑顔を見せるキム・ヨンジャ=24日、ソウル(聯合ニュース)
記者懇談会で笑顔を見せるキム・ヨンジャ=24日、ソウル(聯合ニュース)
「BoA、東方神起のように日本語と日本文化を勉強し、成功に向け徹底して準備した後輩を誇らしく思います」
 
日本で“演歌の女王”と呼ばれる歌手のキム・ヨンジャがデビュー後初となる母国での全国ツアーを控え、日本で成功裏に活動中の後輩らを評価した。
 
キム・ヨンジャは24日、ソウル市内のホテルで行われた記者懇談会で、「敵を知ってこそ勝てるのに何も勉強せず日本にやってくる後輩を見ると残念だった。しかし、今の後輩たちはどのようにすれば成功するかを知っているほど賢い」と話した。
 
昨年日本に進出した歌手テ・ジナのことにも触れ、「年齢的にも苦労するだろうが、歌がうまいだけに一緒に頑張ってみたい」と、先輩の日本デビューを歓迎した。

キム・ヨンジャ の最新ニュースまとめ

キム・ヨンジャも日本では2度の挑戦の末、成功を収めた。1977年に18歳で日本に進出したが、成果を上げられず、3年後に帰国。1982年に18歳年上の在日韓国人音楽家、キム・ホシク氏と結婚した。その後、夫の激励で1988年に再び日本に渡り、“演歌の女王”というタイトルを得て、20年余り活動してきた。
 
日本デビューに失敗した当時は悔しさが募り、挽回(ばんかい)を狙っていた。そんななか、1988年ソウル五輪の閉幕式で「朝の国から」を歌うことになったが、これを再挑戦のチャンスととらえ、『朝の国から』日本語バージョンで再び日本デビューを果たした。夫と離れて暮らしていた上、いずれは夫の実家がある日本に行くべきだとも考えていたため、「さまざまな面でタイミングが一致した」時期だった。
 
そんな彼女が昨年12月に『10分以内に』をタイトル曲とする新譜を発表し、韓国に復帰したのは、両親の影響が大きかった。2年前、父親の臨終に立ち会うことができなかったため、母親には父親の分まで親孝行したいとの思いと、母国の舞台に対する恋しさがあった。
 
韓国人であるため、日本で成功を収めるまでの道のりは楽ではなかったと振り返るキム・ヨンジャは、夫の支えがあったからこそ、日本で長く活動することができたと語った。「夫は歌謡界に知人も多く、夫のために助けてくれた人も多くいました。夫は父親のようにやさしくリードしてくれました。夫がいなかったら“日本のキム・ヨンジャ”もいなかったと思います」
 
キム・ヨンジャは日本で活動しながら、韓国広報にも努めた。紅白歌合戦に出演したときはは韓服を身にまとい、日本人向けの韓国料理本<キム・ヨンジャの韓国料理のおいしい食卓>を発刊したほか、<キム・ヨンジャキムチ>も発売した。
 
ことしはデビュー37年目となるが、国内で活動していた当時は全国ツアー形式のコンサートがなかったため、国内ファンの反応が気になり、多くを研究しているという。全国ツアーでは昔の韓国歌謡をはじめ、ニューアルバムの収録曲や国内ヒット曲などを披露する予定だ。


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