12月3日午前0時25分、広東省珠海(しゅかい)交通警察指揮センターに一本の“通報”電話がかかってきた。電話をかけてきた男性A氏は警察に「報告したいことがある。私は飲酒をしたが、車の運転がしたい」と告げた。
今までにないこのような“通報”に慌てた警察が事情を尋ねると、A氏は「目の調子がよくなく病院に行きたい。ネットの動画で新しい交通規定を見た。酒を飲んだ後、緊急事態が発生した場合には、事前に警察に報告すれば処罰されないと言っていた」と話した。
警察は「どんな状況においても飲酒運転は違法である」と伝え、飲酒した状態で運転しないよう警告し、病院に行きたいのであれば救急車を手配すると提案したが、A氏はこれを拒否し電話を切ってしまった。
この時点で警察はA氏の車のナンバーや走行経路を把握できていなかったが、最初の電話から30分後、A氏から再び“通報”電話がかかってくる。A氏は「やはり自分で運転する」と告げ電話を切った。
さらにその30分後、A氏は3度目の“通報”電話で「自分の“通報”はちゃんと受理されたのか確認したい」と告げた。この時警察はやっとA氏がどこを走行中なのか聞き出すことができ、すぐさま現場の交通警察官に通達した。
4日午前1時50分ごろ、警察はバス停留所の前に止まっていた車を発見。運転席にA氏が座っていた。警察に声をかけられたA氏は「私はすでに警察に報告している」と、この時点でもまだネット上のデマを信じていたという。
A氏は検査を受けた結果、基準値を上回るアルコールが検出され、飲酒運転をしたとして、5年間の免許停止処分を受けた。
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