韓国・野党の有力な大統領候補に「職権乱用容疑」で捜査着手=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国・野党の有力な大統領候補に「職権乱用容疑」で捜査着手=韓国(画像提供:wowkorea)
韓国のムン・ジェイン(文在寅)政権が「検察改革」として新設した「高位公職者犯罪捜査処(公捜処)」は、野党の有力な大統領候補として支持率1位のユン・ソクヨル(尹錫悦、ユン・ソギョル)前検察総長の捜査に着手した。このような知らせが明らかになると、野党は即刻反発した。

10日、法曹界によると、公捜処は4日、ユン前総長などを職権乱用権利行使妨害などの容疑で立件され、捜査中だ。

これに先立ち市民団体である”司法正義を正す市民行動”は、2月8日にユン前総長とイ・ドゥボン・テジョン(大田)地検長、キム・ユチョル・チュンチョン(春川)地検ウォンジュ(原州)支庁長が2019年5月、「オプティマス資産運用ファンド詐欺事件」を不実捜査した疑惑があるとし、彼らを職権乱用権利行使妨害の容疑で公捜処に告発した。

上記市民団体は続けて3月4日にもユン前総長が、ハン・ミョンスク(韓明淑)前国務総理に対し、謀害偽証教唆疑惑を受けた検事たちに対する捜査・起訴を妨害したとし、ユン前総長とチョ・ナムグァン前最高検察庁次長を同じ容疑で告発した。

合わせて市民団体は、7日にも「裁判官査察文書」を不法作成し、これと関連した捜査を妨害したとしてユン前総長などを告発した。この市民団体は文政権に友好的な動きを見せてきた。

公捜処は10日、告発人である市民団体に、「オプティマス不実捜査疑惑」と、「ハン前国務総理の謀害偽証教唆疑惑に対する妨害疑惑」の事件を立件したという事実を通知した。「裁判官査察文書の不法作成疑惑」はまだ立件されていない。

公捜処がユン前総長の捜査に着手したことと関連して、「国民の力」ナ・ギョンウォン党代表候補は、自身のフェイスブックで「文政権が本格的に”ユン・ソクヨル殺し”に突入した」と批判した。

一方、韓国の世論調査専門会社「リアルメーター」が行った次期大統領候補の支持率調査では、ユン前総長が35.1%で第1位である。3月調査での最高記録34.4%を更新した数字であり、現職の文大統領の支持率よりも高い。

第2位は執権与党の次期大統領候補と言われているイ・ジェミョン(李在明)京畿道知事で、支持率は23.1%だった。


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