韓国の市民団体、日本の教科書の歴史歪曲を糾弾(画像提供:wowkorea)
韓国の市民団体、日本の教科書の歴史歪曲を糾弾(画像提供:wowkorea)

 韓国の市民団体・民主主義学校は3日、「日本の教科書の歴史歪曲を糾弾する」と明らかにした。

 民主主義学校はこの日、声明を通じて「日本政府の歴史・社会教科書の歪曲策動がまた露骨になった」と主張した。

 民主主義学校は「日本の文部科学省は先月30日、高等学校1年生が来年から使用する教科書の検定結果を確定した」とし、「審査を通過した歴史総合(12種)、地理総合(6種)、公共(12種)など3つの社会科目教科書30種すべてに独島(韓国名、日本名:竹島)が日本の固有の領土だという主張がそのまま盛り込まれた」と説明した。

 さらに「すでに日本の高校生の相当数はこのような内容が掲載された教科書を使用しており、今回、全ての出版社の社会科目の教科書に(このような内容を)適用した」とし、「日本は2018年、独島を日本の領土として教育という学習指導要領を告示し、今回の審議で学習指導要領に従わなかった一部の教科書の内容を完全に修正した」と付け加えた。

 民主主義学校は「日本の教科書歪曲は、独島の領有権問題のみに限定されていない」、「日本の教科書の大多数が大陸侵略と植民地支配を“進出”として正当化している」と批判した。

 また、「慰安婦動員の強制性も不明確に濁している」とし、「大東亜共栄圏と解放戦争まで前面に掲げて侵略を合理化した」と指摘した。

 民主主義学校は「今回の日本の教科書検定結果を一言で評価すれば、過去の日本帝国主義の侵略と植民地化の歴史を正当化し、自国の未来世代を操作された記憶で武装させ、侵略、支配、戦争に進もうとするものだ」と明らかにした。

 民主主義学校は「歴史と事実を歪曲しようとする試みは侵略と膨張、戦争を擁護し、東アジアの平和と民主主義を根本的に否定する振る舞いだ」とし、「最も危険なのは、日本の未来世代が右翼の一方的な考え方を内面化し、周辺国の国民に差別的で敵対的な態度を持たせるという点だ」と強調した。

 続いて「歴史を否定し、正義を拒否し、平和を破壊しようとする日本の右翼政権と政治勢力の無謀かつ危険な挑発を強く糾弾する」とし、「日本政府は教科書歪曲策動を直ちに中断し、客観的な歴史・社会教科書を制作できるよう学問・思想の自由を許容せよ」と促した。

 また、「韓国の外交当局は日本政権の教科書歪曲を中断させ、正すために外交チャンネルを立体的に稼動し、国際市民社会との連帯を強化するなど全方位的に努力せよ」と強調した。

 民主主義学校のソン・ジュミョン常任代表は「韓国の教育当局は日本の教科書歪曲に対して市民・青少年が主体的に対立できるよう教育的対応体制を急いで準備しなければならない」とし、「日本の歴史歪曲の事実を韓国の教科書、教育課程に盛り込み、青少年に批判的分別力を持たせるべきだ」と主張した。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 84