「日米韓安保会議で南シナ海も取り扱う」米国、中韓会談を意識か?(画像提供:wowkorea)
「日米韓安保会議で南シナ海も取り扱う」米国、中韓会談を意識か?(画像提供:wowkorea)

 米国政府がバイデン政権発足後初の日米韓安保司令塔間の対面会議で、中国についての事案を話し合うことを明確にし、注目を集めている。

 これについて、3日に中国で開催される中韓外相会談を意識した発言ではないかという見方が出ている。

 米国政府当局の高位関係者は1日(現地時間)、ニュース1などとのカンファレンスコールでメリーランド州のアナポリスにある海軍兵学校で翌日開かれる日米韓安保室長会議の関連事項を紹介した。

 この過程で高位関係者は「北朝鮮だけでなく、この地域の他の戦略に対しても論議する」とし、日韓安保司令塔と半導体事案を扱うと述べた。また「非常に深刻化しているミャンマーの状況と広範囲な安全保障問題である南シナ海についても話を交わす」と説明した。

 半導体が米国が中国との技術競争において重要品目のうちの一つであるという点、南シナ海は中国と東南アジア諸国が領有権争いをしているという点で、これら2つの議題はいずれも中国を狙ったものというのが一般的な解釈だ。

 バイデン政権が日米韓3カ国協力を強調する背景には北朝鮮問題への対応もあるが、究極的な目標は“中国けん制(牽制)のための同盟国間糾合”にあるというのが外交関係者の大方の見方だ。

 今回の日米韓安保室長会議は、時差を考慮して中国・福建省の廈門市で開かれる中韓外相会談と同日に開催される。

 このため、米中両国の関係者は、それぞれ日米韓安保室長会議と中韓外相会談の日程を消化しながらも太平洋の向こうから出てくるメッセージに耳を傾けるものと予想される。

 しかし、韓国政府は今回の日米韓安保室長会議と中韓外相会談の日程が重なったのは“偶然”だと説明している。

 こうした中、米国の当局者は「日米韓安保室長会議で韓国のクアッド(米国、日本、インド、中国など4カ国間協議体)参加問題が論議されるのか」という質問に、「クアッドは同調国間の非公式な集まりだが、開放的だ」とし「韓国も『非公式的に参加できる機会があるだろう』と答弁した。

 クアッドはバイデン政権が域内同盟国を糾合して“中国けん制戦線”を作る求心点になるという観測が多い。

 これに対し、韓国国家戦略研究院統一戦略センターのムン・ソンムクセンター長は「日米韓安保協力は地域安保協力の側面もあるが、中国をけん制する目的が大きい」とし、「日米韓安保協力で韓国が“弱国”と評価されている状況で、米国も(韓国に対する)疑問があるだろう。米国が(日米韓安保室長会議で)“同盟を離れるなということ”を明確に示すだろう」と予想した。


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