韓国の元慰安婦への支援団体“正義記憶連帯(正義連)”は「歴史否定と歪曲により、被害者を再び侮辱する2次加害、3次加害を止めよ」として、歴史教科書において “慰安婦問題”を縮小させた日本政府を批判した。

正義連のハン・ギョンヒ事務総長は今日(31日)、ソウルの旧日本大使館の前で開かれた定期水曜集会デモで「日本政府は、旧日本軍による性奴隷制問題をきちんと記憶し記録せよ」と伝えた。

ハン事務総長は「省察のない歴史を、反省のない恥ずかしい歴史を未来世代に残してはならない」とし「過ちは恥ずかしい歴史であるが、それを省察し反省しなければ、より大きな過ちとなり、より大きな恥ずかしい歴史となる」と批判した。

前日、日本政府は2022年から改編される高校社会科目の教科書を発表したが「竹島(韓国名:独島)は日本固有の領土だ」という内容を盛り込んだことをはじめとして、慰安婦に関する記述を顕著に減らしたことが明らかとなった。日本の歴史教科書12種のうち、慰安婦動員の「強制性」を記述した教科書は半数以下で、関連内容が全く消えている場合もあった。

ハン事務総長は「30年あまり前に元慰安婦が勇気を出して証言し、日本の歴史教科書に“慰安婦”が記述されたのもその時であった」とし「河野談話により慰安婦問題を認めた日本政府は、右翼勢力の“歴史を否定する圧力”により、安倍晋三前政権以降、歴史教科書で慰安婦問題を縮小し歪曲したのであり、これまで続けられている」と伝えた。

つづけて「日本は平和を志向する国なのか、世界市民と共に人権を守ることのできる国なのか疑わざるを得ない」とし「我々が慰安婦問題を記憶し教育してこそ、加害者は責任をとる姿勢をみせ、被害者は名誉を回復する過程を経て、全ての苦しい過去を越えて 前へと進んで行くことができる」と付け加えた。

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