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この日、国防部(国防省に相当)によると、ソ長官は午前10時30分ごろ国防部庁舎でイ氏と約70分間面談を行った。
ソ長官はこの場で事件と関連遺族に哀悼と深い慰労の言葉を伝え、遺族側の意見を聞き必要な部分について説明したと、国防部は伝えた。また、国防部は遺族側の追加情報公開要請に対する検討結果を伝えた。
遺族側が追加で情報公開を請求した事項は、△行方不明の公務員が北朝鮮海域で発見された座標△北朝鮮側と韓国側がそれぞれ実施した一方通信内容など2点である。
国防部は「行方不明公務員の発見位置については、‘黄海南道カンリョン(康翎)郡クムドンニ(金洞里)沿岸一帯’と判断しているが、正確な座標は、軍事機密保護法に基づき特定して公開することはできない」という立場を遺族側に伝えた。ただし、通信の内容については遺族側と面談間の口頭で説明した。
イ氏はソ長官との面談に先立ち、記者団に対し「弁護士が直接情報公開を準備している」とし「再度(情報公開を)再請求する予定だ」と明らかにした。
続いて「国防部長官に報告したとされている1時間の正確な時間(状況)を知りたい」とし「情報を受けてどのような指示を出したのかが最も重要であるため、その部分を重点的に質疑する考え」と説明した。
これに先立ち、イ氏は先月6日、国防部を相手に殺害事件の情況を盛り込んだ軍の傍受および録画資料などの公開請求をした。当時要求された資料は、△北朝鮮軍の会話を傍受した録音ファイル△公務員の遺体を損壊させるところを撮影した録画ファイルなどである。
これに国防部は3日、軍が収集した傍受・映像資料について「情報非公開決定」を通知した。国防部は当時、「遺族側が要求した情報は、‘公共機関の情報公開に関する法律’に基づき情報公開法が適用される対象ではなく、軍事機密保護法上の秘密と指定され、情報公開が制限されることを説明した」との立場を明らかにした。
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