歓迎式に出席した金委員長(右)と習主席=19日、北京(労働新聞=聯合ニュース)
歓迎式に出席した金委員長(右)と習主席=19日、北京(労働新聞=聯合ニュース)
【北京聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長(朝鮮労働党委員長)が3カ月で3回訪中したことに対し、中国の習近平国家主席が答礼の形で今年下半期に訪朝する可能性が高くなった。 北京消息筋によると、中国は2回の金委員長の訪中を受け、習主席の訪朝を準備していた。 金委員長は南北首脳会談を控えた3月25日から28日にかけて北京を訪問し、習主席と会談し、朝鮮半島情勢に関する協力について協議した。 また4月27日に行われた文在寅(ムン・ジェイン)大統領との南北首脳会談後、5月7~8日に遼寧省大連市を訪問し、習主席と会談した。 さらに金委員長は今月12日にシンガポールで開催された朝米(米朝)首脳会談から約1週間後の19日に再び北京を訪問した。 外交上、首脳同士は相互訪問することが慣例であるため、習首席の北朝鮮への答礼訪問準備は早急に進められるものとみられる。 金委員長が中国を相次いで訪問したのは朝鮮半島情勢が急速に変化したことによるものといえるが、外交的には中国の欠礼とみなすこともできる。 ある消息筋は「中国は早ければ今月末に習主席が訪朝する方向で準備していたとみられる」とし、「だが朝米首脳会談の結果を受けた状況も見極めなければならず、韓国が北より先に(習主席の)答礼訪問を要請していたため、中国に配慮し、金委員長が再び訪中したと承知している」と伝えた。 習主席の訪朝は朝鮮戦争の休戦協定締結から65年となる7月27日、北朝鮮が建国70周年を迎える9月9日、中国と北朝鮮の国交が樹立した10月6日、朝鮮労働党創建記念日の10月10日などに合わせて行われる可能性がある。 金正恩政権が発足してから北朝鮮を訪問した中国要人のうち、最高位は当時中国共産党序列5位だった劉雲山・政治局常務委員で、2015年10月に平壌で開かれた朝鮮労働党創建70周年を記念する閲兵式を金委員長の隣で観覧した。 一部では北朝鮮と米国の非核化交渉が難航し、北朝鮮が再び中国に協力を求める状況が発生した際に、習主席が訪朝し、中国の存在感を最大限にアピールする可能性もあるとの見方も出ている。
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