【ソウル聯合ニュース】韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は16日夜、トランプ米大統領と電話で会談した。両首脳は、北朝鮮が非核化に向け積極的な行動に出るよう、緊密に連携していくことで一致した。 電話会談は韓国からの要請で35分間行われた。青瓦台(大統領府)によると、文氏は「朝鮮半島の非核化は、朝鮮半島はもちろん世界の平和を確保するための最も重要な目標かつ過程であり、いかなる状況と条件の下でも決して譲ることができないというのがわれわれの確固たる立場だ」と述べた。 4月末に予定される南北首脳会談については「金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党委員長との会談で、北米(米朝)首脳会談の成功に向けた雰囲気作りに努める」と述べた。その上で、「過去の失敗から生じている憂慮についても徹底的に備える」と強調した。 文氏は、平昌冬季五輪と同パラリンピックの開会式や閉会式に合わせペンス副大統領、トランプ氏の長女、イバンカ大統領補佐官、ニールセン国土安全保障長官を派遣し、大会成功に向け米国が積極的な支援を行ったことに対し謝意を示した。 また、韓国特使団の訪朝結果を報告するため青瓦台の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長(閣僚級)が中国とロシアを、徐薫(ソ・フン)国家情報院長が日本を訪問したことを説明するとともに、3カ国が米朝首脳会談を積極的に支持していると伝えた。 しかし、両首脳は通商問題をめぐっては温度差があった。文大統領は米国の鉄鋼・アルミニウムの輸入制限措置に言及しながら、南北・米朝首脳会談を控え韓米の協調関係がどれだけ強いかを対外的に示す時期であるため、トランプ氏の関心が重要だとの考えを示した。 トランプ氏は文氏に対し「韓米自由貿易協定(FTA)改定交渉が進行中だが、韓国代表団がより融通性のある姿勢を示すよう関心を傾けてほしい」と要請した。
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