仁川空港から帰国したパワー大使=11日、仁川(聯合ニュース)
仁川空港から帰国したパワー大使=11日、仁川(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】パワー米国連大使は11日、4日間の韓国訪問を終え、仁川国際空港から米ニューヨークに出発した。 パワー大使は8日に来韓。南北分断の現場である板門店や北朝鮮脱出住民(脱北者)の定着支援施設「ハナ院」、脱北者のためのフリースクール「ダウム学校」、脱北者の自宅などを訪れ、さまざまな脱北者と直接対面するなど異例とも言える動きを見せた。 また、尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部長官や次期国連大使に内定している趙兌烈(チョ・テヨル)外交部第2次官、洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官など、韓国政府の外交・安全保障の責任者らと面会した。 パワー大使は帰国後、北朝鮮の5回目の核実験を受けた国連安全保障理事会の北朝鮮制裁決議の採択に向け、中国との交渉を急ぐとみられる。 パワー大使は出発前、自身の短文投稿サイト「ツイッター」に、韓国高官との面会を通じ、北朝鮮の大量破壊兵器や人権問題の解決をめぐって一致した立場をあらためて確認したと書き込んだ。 10日の尹長官との会談でも、板門店訪問や韓国高官との面会などを通じて北朝鮮の脅威に対する認識をさらに深めることができたとして、安保理の新たな制裁決議の採択や外交圧力を含め北朝鮮の思惑を変えられる全ての手段を講じていくとの考えを示した。
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