箸フェスティバルの会場の様子=10日、清州(聯合ニュース) r
箸フェスティバルの会場の様子=10日、清州(聯合ニュース) r
【清州聯合ニュース】韓国の清州市、中国の青島市、日本の新潟市が文化イベントを通じて相互理解を深める交流事業「東アジア文化都市」の一環として今年、清州で初めて開催された箸フェスティバルが成功したことにより、箸文化の国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界文化遺産への登録推進に弾みがつくと期待される。 同事業の3都市の組織委員会は先ごろ実務会議を開き、箸文化の世界文化遺産への登録に向け具体的な議論を行った。 この席で3カ国の関係者はそれぞれの政府に文化遺産への登録推進を建議し、地域ごとに箸に関するコンテンツを開発することを決めた。来月、中国・青島で開かれる韓中日文化相会合で同問題を議題として扱うことも要請する方針だ。 清州組織委のピョン・グァンソプ事務局長は、これまでも世界文化遺産への登録は議論されてきたが、実務会議で具体的に話し合われたと説明。「この事業を共同で推進すれば、韓中日3カ国の平和共存にも多いに役立つだろうという点で意見を共にした」と話した。 箸文化の世界文化遺産登録に自信を得たのは箸フェスティバルの成功があったためとみられる。 組織委員会は11月11日を「箸の日」に制定し、フェスティバルでは箸で豆をつまむ大会などを行った。10日に開幕した同フェスティバルには韓国や中国、日本など世界各国の訪問団や市民など約2000人が参加した。日本の国際箸文化協会、中国の上海箸文化促進会など、箸に関する国際団体が参加し、7カ国のメディアがフェスティバルを報道するなど、関心を集めた。 また清州の百済遺物展示館で開かれた箸特別展には1日平均約1500人が訪問している。同展では歴史的な遺物から現代の創作作品に至るまで2000点余りが展示されている。 清州市は来年から箸フェスティバルを定例化する計画だ。そのため国費による支援を要請し、来年の市予算に5億ウォン(約5300万円)から6億ウォン程度を計上することを検討している。 フェスティバルのプログラムも箸積み大会の実施や箸に関する美術品の設置など、多様化する案が議論されている。 ピョン氏は「今年のフェスティバルは箸の文化商品としての可能性を探るための性格」とした上で、「予想していたレベル以上の良い反応があり、来年からこのイベントを本格的に推進する計画」と説明した。 清州市の李承勲(イ・スンフン)市長は関係者会議で「投資した予算に比べ良い反応を得た箸フェスティバルを来年はより多くの人が参加できる行事にしよう」と提案。その上で、「今年の行事を踏み台にし、持続的に事業を行えば、清州が韓中日文化交流の中心地になることができるだろう」と強調した。 yugiri@yna.co.kr
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