【ソウル聯合ニュース】今年8月に北朝鮮軍が埋めた地雷によって韓国軍兵士2人が負傷した事件に直接関与した人物の一人である金相竜(キム・サンリョン)陸軍第2軍団長が交代したことが12日、確認された。 韓国政府筋は同日「北が地雷・砲撃事件直後の8月末に第2軍団長を金相竜から方斗燮(バン・ドゥソプ)に交代したと把握している」と明らかにした。 金相竜氏は咸鏡北道・清津の第9軍団の軍団長として赴任したとされる。 地雷爆発事件が発生した韓国陸軍第1師団と南北軍事境界線(MDL)を挟んで対峙(たいじ)する北朝鮮部隊は第6師団と第15師団でこの上級部隊が第2軍団だ。 第2軍団長の交代は8月末に金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が主宰した朝鮮労働党中央軍事委員会拡大会議で決定したと分析された。 当時、この会議は地雷爆発や砲撃事件で最高潮に達した南北間の緊張が、南北合意に基づき解消した直後に開かれたため高い関心を集めた。 北朝鮮メディアは金第1書記がこの会議で一部委員を解任し組織改編を断行したと報じたが、具体的な内容は公開しなかった。 北朝鮮が第2軍団長を交代させたのは、地雷爆発や砲撃事件当時、上級部隊要員が同軍団の作戦に問題があったとする報告書を上層部に提出したためとされる。 政府筋は「北が地雷・砲撃挑発に続き準戦時状態を宣布した状況にもかかわらず、第2軍団の火力兵器配備がずさんだったことが問題になったと承知している」と説明した。 ただ、金相竜氏は第9軍団長として赴任したため、責任を問われ更迭されたとは断定しにくいとした。 金相竜氏は抗日パルチザン闘争を繰り広げた革命第1世代の李乙雪(リ・ウルソル)氏の国家葬儀委員会の委員リストにも名前が挙がっていることから、軍内部での地位は維持しているとみられる。  sjp@yna.co.kr
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