北朝鮮船から見つかった軍事物資=(AP=聯合ニュース)
北朝鮮船から見つかった軍事物資=(AP=聯合ニュース)
【ニューヨーク聯合ニュース】中米パナマで拿捕(だほ)された北朝鮮船からミサイル部品とみられる積み荷が見つかった問題で、国連が同船に対する調査に乗り出す見通しだ。国連消息筋が18日、伝えた。
 国連安全保障理事会の北朝鮮制裁委員会が北朝鮮船にどのような問題があるか把握するため、立ち入り調査を行う計画で、パナマ政府の要請を受けたものだという。

 北朝鮮制裁委で制裁違反を調査する専門家パネルのメンバーが、近くパナマに派遣されるようだ。
 米国などは、この北朝鮮船がキューバから北朝鮮にミサイル部品を運搬する途中でパナマ当局に拿捕されたとし、国際条約を深刻に違反するため安保理による調査が必要と促している。
 これに対し北朝鮮外務省報道官は「貿易船チョンチョンガン号が麻薬運搬容疑でパナマ捜査当局に抑留されるという正常ではない事件が発生した」としながら、北朝鮮船と拘束された乗組員を直ちに解放するようパナマに要求した。
 北朝鮮制裁委は専門家による調査が終わり次第、この問題が国連の北朝鮮関連決議案に違反するか、議論に着手する予定だ。
 同委員会は今月から、専門家パネルが勧告した北朝鮮への追加制裁問題を話し合っている。国連筋は、この議論に北朝鮮船の調査結果が一定の影響を及ぼすのは必至との見方を示した。

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