羅老宇宙センターから打ち上げられる羅老=(聯合ニュース)
羅老宇宙センターから打ち上げられる羅老=(聯合ニュース)
【大田聯合ニュース】韓国国内から初めて打ち上げられた人工衛星「羅老(ナロ)」が韓国科学技術院・人工衛星研究センターの地上局との交信に成功した。
 韓国科学技術院は31日、午前3時28分の初交信に続き、同5時11分にも2回目の交信を正常に行った。人工衛星が正常軌道に投入されたことを意味し、人工衛星事業の成功が最終的に確認されたことになる。これで韓国は自力で人工衛星を打ち上げた11番目の国となった。
 初交信では衛星の高度角が低く、正確な情報を確認できなかったが、2回目の交信では遠隔追跡情報をはじめ、温度、電圧、電流、電源などが正常な状態であることを確認した。
 人工衛星「羅老」は2002年に開発に着手。2009年と2010年の2回、打ち上げに失敗したが、今回3回目の挑戦で成功となった。衛星は今後1年間、1日に14回地球を回り、宇宙放射線とイオン層を測定する。朝鮮半島付近の上空は1日に4~5回通る。
 教育科学技術部の関係者は「今回の人工衛星打ち上げの成功を基に、発射体、衛星、宇宙探査など宇宙開発全般に対する投資を拡大していく。これまで確保した技術とノウハウを基に韓国型発射体の開発を前倒しする」と話した。
 羅老は30日午後4時に全羅南道・高興の羅老宇宙センターから打ち上げられた。衛星保護カバーのフェアリング分離、下段(1段目)ロケットの分離・点火、上段(2段目)ロケットの点火、科学衛星の分離などを経て、打ち上げから9分後に正常軌道に入った。

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