マートで働き生計を立てているが、常にクールで堂々としている母ヒョンスク（キム・ヒエ）。他人事には関心がなく、家族の事にも無頓着のシックな性格の姉マンジ（コ・アソン）。そんな母と姉にいつも優しい末っ子チョンジ（キム・ヒャンギ）がある日突然、この世を去ってしまう。3人の中で最も明るく笑顔の多かった末っ子の突然の死に、ヒョンスクとマンジは驚くのだが、冷静なヒョンスクはマンジと共にチョンジのいない日常に慣れようと努力する。そんなある日、偶然にチョンジの友人たちに会ったマンジは、家族も知らない隠された話、そしてその中心にチョンジと最も仲の良かったファヨン（キム・ユジョン）がいたことを知る。何も言わず去った妹の秘密を捜すマンジは、真っ赤な毛糸の中にチョンジが残していったメッセージがあるのを突き止めるのだが…。

韓国映画「優雅な嘘」はキム・リョリョンの同名小説を原作とした作品。平凡な14歳の少女が突然自殺した後、残された母親と姉、そして少女の死をめぐるストーリーだ。女優キム・ヒエが「101回目のプロポーズ」（1993）以来21年ぶりに映画出演する話題作。