暗い表情でうつむく野球韓国代表の宣銅烈監督(右)=10日、ソウル(聯合ニュース)
暗い表情でうつむく野球韓国代表の宣銅烈監督(右)=10日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国会で10日、文化体育観光部に対する国政監査が行われ、野球韓国代表の宣銅烈(ソン・ドンヨル)監督が証人として出席した。 宣氏は特定のプロ野球団の要請を受け、代表選手の兵役免除がかかったジャカルタ・アジア大会に出場する選手を選抜したという疑いが持たれている。 与党「共に民主党」、最大野党「自由韓国党」、野党第2党の「正しい未来党」の3党の国会文化体育観光委員会の委員が宣氏の出席を要求し、野球の代表監督として初めて証人として採択された。 韓国ではジャカルタ・アジア大会で金メダルを獲得した男子サッカーと野球の代表選手が兵役免除の特例を受けることについて、特例制度の公平性を疑問視する声が上がり、特に野球代表の一部に対しては、アジア大会まで入隊せず兵役が免除になる可能性を待ったとの指摘が出た。 宣氏が午後2時ごろ、国会に用意された会場に入ると、取材陣が一斉にシャッターを切り、場内は騒然(そうぜん)とした雰囲気になった。 正しい未来党所属の委員は「グラウンドに立っていなければならない方が国政監査の場にいらっしゃることが残念だ」とし、「呉智煥(オ・ジファン、LGツインズ)選手と代表チームに加わることについて、根回しがあったか」と質問した。 また「国民が(呉智煥の)意図的な兵役免除を疑っている」とし、「慣例によりチームごとに兵役免除のために特定の選手を代表チームに入れたのではないかと国民が疑っている」と指摘した。 共に民主党所属の委員は、宣氏が最後まで疑いを認めないのであれば、2020年の東京五輪まで代表チームの監督を務めるのは難いとした上で、「長官や次官も同じこと考えているだろう」とし、謝罪するか、監督を辞任するよう促した。 宣氏は「時代的な流れや、若者たちの心を推し量ることができなかったことを申し訳なく思う」とし、「私は戦力だけを考えた。選抜は私の考えが正しかった」と疑いを否認した。 また「私は今までグラウンドでユニホームを着て運動ばかりしてきた」とし、「何も分かっていなかったため、申し訳なく考えており、これからは選手選抜など、国民の声に耳を傾ける」と話した。
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