北朝鮮は核実験場の廃棄を韓国など5カ国のメディアに公開する方針を表明していた(コラージュ)=(聯合ニュース)
北朝鮮は核実験場の廃棄を韓国など5カ国のメディアに公開する方針を表明していた(コラージュ)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国政府は18日、北朝鮮北東部の豊渓里にある核実験場の廃棄を取材する報道陣の名簿を伝えようとしたが、北朝鮮側が受け取りを拒否した。韓国の統一部当局者が明らかにした。  同当局者によると、北朝鮮は受け取りを拒否する理由などについては言及しなかったという。 北朝鮮は23~25日に行われる核実験場の廃棄に、韓国と米国、英国、中国、ロシアの5カ国の報道陣を招待。韓国については通信社と放送局の各1社から4人ずつ、計8人の記者を招待すると通知していた。海外の取材陣のために北朝鮮は中国・北京と北朝鮮東部の元山を結ぶ専用機を用意し、豊渓里まで特別専用列車を運行する方針を示していた。 報道陣の名簿の受け取りを拒否した背景には、北朝鮮が南北閣僚級会談を一方的に延期したのに続き、韓国を非難するなど最近の急激な南北関係の冷え込みがあるとみられる。 北朝鮮は16日、韓米合同の定例航空戦闘訓練「マックスサンダー」などを理由に同日に予定されていた南北閣僚級会談の無期延期を通告したことに、韓国政府が遺憾を表明。これに対し、北朝鮮の李善権(リ・ソングォン)祖国平和統一委員会委員長は17日、「深刻な事態が解決されない限り、南朝鮮(韓国)の現政権と再び対座することは容易に実現しないだろう」と非難した。 南北は4月27日に首脳会談を実施し融和ムードを高めた。北朝鮮の韓国への非難は6月12日の朝米(米朝)首脳会談に向けた駆け引きとの指摘も出ている。
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