キム・ボルム=(聯合ニュース)
キム・ボルム=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】「平昌冬季五輪で『金』ボルムになりたい」――。スピードスケート女子マススタートのエース、キム・ボルム(24)は、来月の平昌五輪で8個の金メダル獲得という韓国選手団の目標達成に貢献すると期待されている。 ショートトラック選手としてスケート競技に足を踏み入れ、2010年にスピードスケートに転向。ショートトラックのテクニックを生かせるマススタート種目に飛び込み、自身の隠れた才能を開花させた。 平昌五輪新種目のマススタートは、出場選手が一斉にスタートして1周400メートルのリンクを16周滑り順位を競う。頭脳プレーで先頭を守ることが重要になる種目で、ショートトラックと似ている点が多い。 キムはショートトラックで磨いたコーナリング技術を武器に、女子マススタートで世界トップレベルの選手にのし上がった。2016~17国際スケート連盟(ISU)スピードスケート・ワールドカップでは女子マススタートの世界ランキング1位を獲得した。 そのスケート人生には紆余(うよ)曲折があった。小学5年生でショートトラックを始めたものの成績が振るわず、高校2年生だった10年、バンクーバー冬季五輪でスピードスケート男子1万メートル金メダルを獲得した李承勲(イ・スンフン)の滑りにほれ込みスピードスケートへの転向を決断する。 キムが強みを見せたのは長距離種目だった。11年冬季アジア大会ではスピードスケート女子3000メートルで銀メダルを獲得、14年のソチ冬季五輪では同種目で13位(4分12秒08)と、五輪の3000メートルで韓国女子選手の最高順位に輝いた。 マススタートがISUワールドカップシリーズに本格的に導入された14~15シーズンから同種目に出場するようになり、マススタートのデビューシーズンにワールドカップランキング8位に食い込んだ。16~17シーズンには金メダル3個、銅メダル2個を獲得し、堂々の世界ランキング1位に立った。今シーズンの初めにレースで転倒して腰を負傷し、リハビリトレーニングのためワールドカップランキングは10位に後退したが、持ち直しつつある。 キムは「練習の虫」だ。1日2回のトレーニングを繰り返し、毎日8時間近く運動をしている。つらく、疲弊する日々の繰り返しだが、その目はまっすぐ平昌の金メダルを見据えている。キムは「今のコンディションは60%ほど。五輪までにマックスに引き上げたい」と語り、金メダルに強い意欲を見せた。
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